宮城県石巻工業高等学校 電気部

「ITジュニアの活動便り」では、情報技術を学ぶ高校生たちの部活動を紹介しています。今回は、宮城県石巻工業の「電気部」です。

宮城県石巻工業高等学校は、2011年3月11日に東北全体を襲った大地震によって大きな被害を受けた学校の一つです。東日本大震災から一年が過ぎた4月に同校を訪問したジュニ協は、様々な困難にもめげず、元気に活動する生徒を見て大きな感動を受けました。今回は、石巻工業の電気部部長の三浦巧真さん(電気情報科3年)から電気部の活動や実績などをレポートして頂きました。

写真:電気部の集合写真。2012年5月22日にアドビシステムズとBCNから提供されたリユースPC寄贈式でのカット。部員たちはとても元気でした!

Q)部活動の名前と、その由来を教えてください

名称は「電気部」です。

由来は、電気科の専門性を生かして電気工作などを行う活動内容だからです。

 

Q)部活動設立時期

昭和38年の開校と同時に設立されました。

PC班のメンバー
PC班のメンバー

Q)部員数と学年毎の構成

現在38名で男子のみです。

3年生 17名

2年生   5名

1年生 16名

 

Q)電気部の構成は?

PC班と工作班があります。

 

Q)主な活動場所は?

電気情報科の実習室です。 

 

Q)電気部の2012年のテーマ、目標は?

アプリ制作に力を入れることです。


アンドロイドアプリ班の開発風景
アンドロイドアプリ班の開発風景

Q)部長から電気部の特徴を紹介して下さい

電気部部長の三浦巧真です。

電気部は現在、PC班と工作班の2つに分かれ、PC班ではスマートフォン用のアプリ制作と、PC用RPGゲームの制作をしています。

工作班では、電動カートやシーリンファンなどの電気工作物を製作しています。

三浦部長は工作班の班長も兼務しています
三浦部長は工作班の班長も兼務しています

Q)今年(2012年)参加予定コンテスト

ものづくりコンテスト電子回路組立部門宮城県大会
ものづくりコンテスト電気工事部門宮城県大会
アプリ甲子園2012(9/30決勝進出、入賞ならず)
日本Androidの会 ABC2012東北 講演予定 

 

Q)過去の自慢できるコンテスト成績は?

今年初応募ながら、アプリ甲子園2012の決勝に進出したことです。 

初応募ながら「アプリ甲子園2012」決勝大会に進出しました!
初応募ながら「アプリ甲子園2012」決勝大会に進出しました!

 

石巻工業とジュニ協は、同じ宮城県の宮城県工業高校の情報技術科の平子英樹先生からご紹介いただき、交流が始まりました。今年から開始した新しい事業である、リユースPC寄贈斡旋プログラムの寄贈先として、被災地の学校を探していたところ、平子先生からの推薦を受け、電気顧問で電気情報科の阿部吉伸先生をご紹介いただきました。寄贈元のアドビシステムズ(ジュニ協の協賛企業)も第一優先として被災地への寄贈を希望されていたこともあり、話はスムーズに進みました。なお、右下写真の今野基校長はこの春に石巻工業に赴任されましたが、それ以前は阿部先生をご紹介頂いた平子先生がいる宮城県工業の教頭で、ジュニ協も取材の度に大変お世話になっておりました!

電気情報科の教諭で電気部の顧問を務める阿部吉伸先生
電気情報科の教諭で電気部の顧問を務める阿部吉伸先生
この春から石巻工業に赴任した今野基校長
この春から石巻工業に赴任した今野基校長

初めて石巻工業を訪問した際に、被災の状況や部活動の現状などを阿部先生にお聞きしたところ、パソコンなどの設備は学校に揃っているものの、電気部の生徒の多くは通学用の電車など、ライフラインの復旧が数年先ということもあり、震災前に比べて遅くまで活動ができない、ということでした。当然学校のパソコンを持ち帰ることはできませんので、プログラミングなどの制作時間を要するコンテストに挑戦する、などの積極的な活動は制限されていました。しかし、今回のノートPCの寄贈によって、レポートにもあったアプリ甲子園にも挑戦することができたそうです!

阿部先生はアプリ甲子園に臨む直前に「寄贈していただいたPCを活用して頂いている生徒も決勝に進むことが出来まして大変嬉しく思っております」と嬉しい成果を報告されました。やはり自由に持ち運びが出来て、かつ自由に使えるノートPCがあると、プログラミング技術も向上するのでしょう。我々ジュニ協や寄贈元であるアドビシステムズ、BCNにとっても大きな成果であると感じています。 

震災にも負けず、元気に情報技術を学ぶ「電気部」の皆さん、そして石巻工業の今後のさらなる活躍に期待しましょう!三浦巧真部長、レポートありがとうございました!
(ITジュニア育成交流協会 事務局) 

届いた届いたノートPCが!部室は一気に賑やかになりました。このノートPCで是非プログラミング技術を磨き、コンテストに応募してください!
届いた届いたノートPCが!部室は一気に賑やかになりました。このノートPCで是非プログラミング技術を磨き、コンテストに応募してください!

(上写真:石巻工業外観。信じられないかもしれないが、校舎の一階が全て津波によって水没し、先生方の車が浮いたり、水没していったのを目の当たりにしたという。海からはかなりの距離があり、津波の凄さに驚くほかないが、津波は学校の後ろ側の川を上って一帯を埋め尽くしたという。阿部先生たちと残った生徒たち、また、地域住民たち数百名は校舎の3-4階で食糧や水もないまま、極寒の中、3日間も救助が来るまで過ごしたという)

学校周辺訪問 被災地はまだまだ復興には程遠い状況です・・・

 

がんばれ!石巻!がんばれ!東北
全国的に有名になった日和見山から見た石巻港周辺。5月に訪問した際も、がれきの山が残っていました。また、住宅地もご覧のような状態で手つかずのまま、辺り一帯が廃墟のままになっています。遠くに見える日本製紙の煙が復興を象徴していますが、鉄道の完全復旧、一般の方々の住宅地の整備など、一日も早い復興を願っております。