応募の傾向を探る~U-20プロコン最新情報②

今年で34回を迎える国内で最も歴史あるプログラミングコンテストのひとつ、U-20プログラミング・コンテスト(U-20プロコン・主催:経済産業省)の正式な募集が、まもなく始まります。募集に先立って、ジュニ協では主催の経済産業省の情報処理振興課を訪問して参りました。今回と次回にわたってお届けする情報は、過去5年間の応募状況を中心に、部門別の件数や受賞者の作品の傾向などを見やすいグラフにして解説しております。
(ITジュニア育成交流協会 事務局)

 

第33回では応募数100件超え!

まず最初は、過去5年間(平成20年~平成24年)の応募総数の推移を見てみましょう(下記グラフ参照)。ここ4年ほどは、100件を超えずに、横ばい状態でしたが、昨年、ついに100超えとなりました。前年(平成23年)に比べて17件も増えた理由は何でしょうか?

 

団体部門が応募総数を押し上げる

それでは、過去5年間(平成20年~平成24年)の応募の内訳を見てみましょう(下記グラフ参照)。青が個人部門、赤が団体部門のグラフですが、青で示した個人部門は減少傾向にあることがわかります。一方、赤で示した団体部門は、平成20年から4年間微増でしたが、昨年、ブレイクした感があります。50件を超えることがなかった応募数が、一挙に67件と、70件に近づく勢いでした。団体部門が一挙に増えた理由はどこにあるのでしょうか?応募数から見ると団体部門は、個人部門よりも難関であるのかもしれません。

 

個人部門では大学生がダントツ。普通高校生も健闘!

次に部門毎の応募した学校の区分を見てみましょう。以下のグラフは過去3年間(平成22年~平成24年)の個人部門の学校別の推移です。緑が最新(昨年)の応募数を示しています。個人部門の学校別の応募についての特徴は3つあります。ひとつは圧倒的に大学からの応募が多いこと。もう一つは、意外にも情報技術を学んでいないはずの普通高校が健闘していることです。

 

個人部門では高専、工業高校から応募が少ない

個人部門での特徴の3つ目は、情報技術を専門に学んでいるはずの高専と工業高校からの応募が少ないということです。大学、専門学校、普通高校よりもずいぶんと少ないのはなぜでしょうか。作品を個人的に制作する環境の問題でしょうか。今後じっくりと調査していきたいと思います。なお、昨年に限って言えば、個人部門の応募が減少し続ける中、専門学校が踏みとどまって、微増したことが個人部門での明るい材料でしょうか。いずれにせよ、全体では減少中ですので、是非とも自分の作品でチャレンジしてほしいですし、グラフを見ての率直な感想は、せめて中学校の応募数を超えてほしい、ということです。さあ、皆さんの応募で、さらにU-20プロコンも盛り上げましょう!

 

団体部門では専門学校が独壇場! 高専・工業・商業高も増加傾向

最後は団体部門での学校区分です。以下のグラフも個人部門と同じく過去3年間(平成22年~平成24年)の推移です。緑が最新(昨年)の応募数を示しています。団体部門の特徴は一目瞭然、専門学校の独壇場と言えるかもしれません。この部門は専門学校のためにある?というくらいの応募数です。ただし、受賞については別問題。昨年、団体部門で経済産業大臣賞を受賞したのは、宮城県工業高等学校と千葉県立千葉商業高等学校でした。また、その受賞を裏付けるように、高専、商業、工業の3つが増加傾向にあります(グラフ内の黄色の矢印参照)。クラブ活動単位での応募が多くなっているようで、受賞内容から推察すると、今後も質の高い作品の応募が続くと予想されます。一昨年(平成23年の第32回大会)では新潟コンピュータ専門学校が団体部門で経済産業大臣賞を受賞していますが、是非この受賞に続いて素晴らしい作品を送り出してください!

 

次回は、過去5年間での経済産業大臣賞受賞作品のジャンルから、受賞作品の傾向を探る予定です。個人・団体部門ともにハッキリと傾向が出ていますので、これから応募を考えているITジュニアの参考になるかもしれません。次回もお楽しみに!

(ITジュニア育成交流協会 事務局)