U-16 釧路プロコン・9月に開催!~実行委員長が語る~その1

北海道釧路市では初となるプログラミングコンテストがこの秋に開催となります。その名もU-16釧路プログラミングコンテスト(U-16釧路プロコン)。応募対象は釧路または釧路近郊に居住する16歳以下の中高生。コンテスト内容は、「競技部門」と「展示部門」の2部門を用意。この夏休み期間中には競技部門用の講習会も予定しています。こうした地域密着型のプロコンは、埼玉県プロコン、そして同じ北海道の旭川プロコンなどの事例がありますが、なぜ釧路でプロコンを開催するのか?今回のレポートでは主催のU-16釧路プログラミングコンテスト実行委員会で中心的役割をはたしている実行委員長の斉藤和芳氏(釧路OSSコミュニティ代表)U-16釧路プログラミングコンテストについての詳細をを聞いてみました。連載第1回目の今回は開催の経緯や主催団体などについてお届けします。

(ITジュニア育成交流協会 事務局)


Q)U-16釧路プロコンの主催団体U-16釧路プログラミングコンテスト実行委員会はどのようなメンバーで構成されていますか

実行委員会は釧路OSSコミュニティのメンバーが中心となって構成されております。その他、釧路高専の教授、釧路出身で現在首都圏で活躍中のプログラマー等に参加いただいております。現在十数名のメンバーとなっております。

(写真右:U-16釧路プログラミングコンテスト実行委員長の斉藤和芳氏。写真は「釧路市 元気な釧路創造交付金事業」でのプレゼンの様子)

 


Q)釧路OSSコミュニティの活動について教えてください

釧路OSSコミュニティは2006年ころから活動を開始しました。現在そちらも一応私(斉藤氏)が代表という事になっております。当初はセミナー等の企画とメーリングリストなどでのOSSを中心としたIT系の情報交換を中心に活動をしておりましたが、数年前から月に一回程度の勉強会を開催しております。OSSはオープンソース・ソフトウェアの略ですがこれも現在はあまりこだわりなく色々幅広く勉強会を重ねております。勉強会は休んだ月もありましたが先月40回目を迎えました。

U-16釧路プログラミングコンテスト実行委員会の皆さん。メンバーは釧路OSSコミュニティが中心となっているそうです
U-16釧路プログラミングコンテスト実行委員会の皆さん。メンバーは釧路OSSコミュニティが中心となっているそうです

 

Q)U-16釧路プロコンの開催については旭川プロコン実行委員の下村幸広先生(北海道旭川工業高等学校・情報技術科教諭)からお聞きしました。下村先生との関係は?

下村先生は現在の旭川工業高校の前に釧路工業高校にいらっしゃいまして、その頃に私がいろいろ親しくさせて頂いた関係で現在もお付き合いさせていただいております。まだ釧路OSSを始める前ですが、下村先生を講師とした勉強会でもいろいろ学ばせて頂きました。

第2回(2012年10月開催)U-16旭川プロコンの受賞者たち。なんと全員中学生です! 後列左が旭川工業高校の下村幸広先生(実行委員)。U-16旭川プロコンを立ち上げた中心人物です
第2回(2012年10月開催)U-16旭川プロコンの受賞者たち。なんと全員中学生です! 後列左が旭川工業高校の下村幸広先生(実行委員)。U-16旭川プロコンを立ち上げた中心人物です

Q)U-16釧路プロコンのモデルはありますか?

モデルと言いますかほぼU-16旭川プログラミングコンテスト(主催:U-16旭川プログラミングコンテスト実行委員会)を見本にしています。旭川プロコン実行委員会に坂本さんという方がいるのですが、彼とは古くから付き合いがあり、お互いにプロコンを開催したいね、という話を以前からしていました。将来的にお互いの優勝者が競うとかもあると面白いかもしれません。


 

Q)U-16釧路プロコンの目的は?また、プロコン開催でアピールしたいことは?

例えばパソコンが少し得意だとか好きだとか、ゲームが好きだとか、その分野で周りよりも少し飛び出た存在の子どもたちが今回参加することによって、ものづくりの楽しさ、また、難しさややりがいを感じて欲しいと思っています。そして将来の進学や就職の進路を決めるきっかけづくりになれば嬉しいと思います。

 

Q)なぜ地元密着の釧路限定で開催しようと思ったのでしょうか

様々な理由がありますが、まずは旭川をモデルとしていることが理由にあります。その他、釧路OSSのメンバーが地元釧路にこだわりがあること、我々の問題意識として学生たちがどんどん(地元から)出て行ってしまう、希望しても地元に残れない、ということがあります。我々は経済団体でも経営者でも無いのでそれを直接解決することは叶わないけれど、なんとか応援できないか、という気持ちが強いということもあります。

 

Q)U-16釧路プロコンの冠には「釧路市 元気な釧路創造交付金事業」とありますが、これは何を意味していますか?

今年の「釧路市元気な釧路創造交付金事業」のテーマが「人材育成」と「域内循環」というものでした。人材育成はそのままですが、域内循環は僕が以前から考えていた、地域の優秀な人材は地域の貴重な財産であり、優秀な人材を育て、地域で活躍することは、立派な地産地消だし、外貨も稼ぐことができるのではないかということを釧路市へアピールするきっかけとなりました。

釧路市の担当者を前にプレゼンを行う斎藤実行委員長。U-16釧路プロコンの目的と実行委員の熱意が伝わり、交付金は満額で承認されました!
釧路市の担当者を前にプレゼンを行う斎藤実行委員長。U-16釧路プロコンの目的と実行委員の熱意が伝わり、交付金は満額で承認されました!

 

Q)プレゼンに対する釧路市側の反応はいかがでしたか

プログラミングという一般的はとっつきにくい内容であったため、あまり質問等は受けませんでしたが感触は良かったと考えています。私たちが考えていたプロコンがこの2つのテーマ(人材育成と域内循環)にピッタリだったことが直接の応募のきっかけとなり、今回、プロコンの開催計画も具体的に進みました。今回交付金の応募額の満額が交付予定であることからも、釧路市の反応的には悪くなかったのではないかと思います。

 

いよいよ来月、2013年9月28日(土)に釧路市において初めて開催されるプログラミングコンテスト「U-16釧路プログラミングコンテスト」は、斉藤和芳氏をはじめとする釧路OSSコミュニティのメンバーが中心となって、実行委員会が作られました。そして、今回のインタビューでは明言されていませんが、釧路市在住の地元の子どもたちのために、実行委員のメンバーの皆さんはボランティアで活動しています。「ものづくりの楽しさ、また、難しさややりがいを感じて欲しいと思っています。そして将来の進学や就職の進路を決めるきっかけづくりになれば嬉しいと思います」という斉藤実行委員長の熱い想いが伝わり、釧路市の平成25年度「元気な釧路創造交付金」の交付を受けることになったのも、注目すべき点です。インタビューの2回目は、コンテストの内容や今後の展望についてお送りします。続きはこちらから!

(ITジュニア育成交流協会 事務局)