決勝大会出場校決定!第34回高校プロコン

国内で最も伝統あるプログラミングコンテストである全国高校生プログラミングコンテスト(高校プロコン、主催:全国情報技術教育研究会)の予選が行われ、8校8チームが決勝大会への進出を決めました。今年はどこが優勝するのか?今回のレポートでは、決勝大会直前スペシャルとして、出場校の紹介のほか、これまでの実績や傾向、そして見どころなどを紹介します!

(ITジュニア育成交流協会 事務局)

 

 2013年・第34回大会の顔ぶれ

まずは、今年の決勝大会出場校を見てみましょう!

 

宮城県工業高等学校(6年連続出場)

埼玉県立越谷総合技術高等学校(3年連続4回目)

北海道旭川工業高等学校(4年連続出場)

長崎県立長崎工業高等学校(3年連続3回目)

北海道室蘭工業高等学校(2年連続2回目)

愛媛県立松山工業高等学校(CHacer出場)

茨城県立水戸工業高等学校(CHacer出場)

福島県立二本松工業高等学校(CHacer出場)

 

以上の8校8チームの出場が決定しました。

写真は昨年2012年の33回大会の決勝戦の様子
写真は昨年2012年の33回大会の決勝戦の様子

出場校を見ていくと、昨年出場していた愛知県立名南工業、北海道小樽工業、埼玉県立玉川工業の名前が見当たりません。じつは北海道小樽工業、埼玉県立玉川工業は残念ながら応募そのものがありませんでした。小樽工業は過去準優勝2回という輝かしい成績を残していたものの、情報技術科の生徒募集を終了したことに伴い、部活動での参加が出来なくなりました。また、埼玉の玉川工業は残念ながら今年の春の卒業生を送り出して閉校しました。昨年は3位という成績だっただけに残念です。

昨年の会場の様子。選手たち一同は客席で対戦を見つめる。微動だにせず、ジッとその動きを見つるそのまなざしは真剣そのもの。中には必死にバグ修正を続けている選手もいた
昨年の会場の様子。選手たち一同は客席で対戦を見つめる。微動だにせず、ジッとその動きを見つるそのまなざしは真剣そのもの。中には必死にバグ修正を続けている選手もいた

 

 決勝大会初出場が3校も!

そんな常連校が姿を消していくという時代の節目ですが、入れ替わるようにして、以下の3校がCHaser初出場を果たしました!

 

福島県立二本松工業高等学校

茨城県立水戸工業高等学校

愛媛県立松山工業高等学校

 

福島県立二本松工業と茨城県立水戸工業は実績がないため、実力のほどは不明ですが、愛媛県立松山工業はメカトロ部が中心となり、昨年はじめてCHaserに挑戦しましたが予選敗退。しかし、今年は部員が奮起し、二回目の挑戦で見事に決勝大会の切符を手にしました。なお、同校の山本達也さんは第11回高校生ものづくりコンテスト全国大会・電子回路組立部門(2011年に開催)で優勝し、厚生労働大臣賞を受賞しています。その山本さんを指導した先生がメカトロ部の顧問としてCHaserを指導、いよいよ桶川決戦に挑みます!

松山工業メカトロ部のプログラム班。メカトロ部では機械班と2班に分かれて活動している
松山工業メカトロ部のプログラム班。メカトロ部では機械班と2班に分かれて活動している

 

 CHaserシリーズで6年連続出場校の最強チームとは?

2008年にCHaserが採用されてから今年2013年までのじつに6年間もの間、連続して決勝大会に出場している工業高校があります。それが宮城県工業高等学校の情報研究部の皆さんです。驚くべきことに2009年から2011年にわたって3連覇を達成したという驚異的な実績を誇っているのです。昨年2012年は5位(3位以下はすべて同列)という成績でしたが、今年も決勝大会にエントリーされていますので、王者の復活なるか?ここも一つの見どころとなります。なお、宮城県工業の情報研究部は経済産業省主催のU-20プログラミング・コンテストの常連校でもあり、ユニークなアイデアの作品を生み出すことでも有名なクラブです。実際今年のU-20プロコンの団体部門でも見事に経済産業大臣賞を受賞しました。

 

前回四連覇を逃し、苦杯を舐めた2012年第33回大会のメンバーたち。今年の巻き返しはあるのか?
前回四連覇を逃し、苦杯を舐めた2012年第33回大会のメンバーたち。今年の巻き返しはあるのか?

 

前年度優勝校の室蘭工業の連覇なるか?

そして今年最大の見どころは、昨年(2012年)の第33回大会に彗星の如く現れて優勝した北海道室蘭工業高等学校です。室蘭工業は昨年、初応募にもかかわらず決勝進出、そして初優勝という劇的なデビューを果たしました。また、優勝した室蘭工業のメンバーは石橋俊文さん(情報技術科2年)たった一人だったことも周囲を驚かせました。さらに事前にコメントを取ってみると、決勝大会用に用意したプログラムもたった一つだったことも判明。プログラミングから当日の闘いまで、全て指導教員の坂田俊哉先生(情報技術科教諭)との二人三脚でしたが、見事激戦を制したのです。この優勝によって坂田先生が顧問を務めるメカトロニクス研究部は、4名から14名へと増加。高校プロコン優勝は同研究部の大きな宣伝になったようです。その室蘭工業メカトロニクス研究部が今年も高校プロコンに応募、決勝大会に二大会連続で出場することになりました。連覇なるのか?それとも・・・

決勝大会初出場の室蘭工業の石橋俊文さん。当時は情報技術科の2年生でしたが、すでに貫禄の表情。今年はメカトロニクス部を背負う最上級生として挑んでくるのか?それとももっと別な伏兵・選手がやってくるのか?いずれにしても室蘭工業の動きに要注目です!
決勝大会初出場の室蘭工業の石橋俊文さん。当時は情報技術科の2年生でしたが、すでに貫禄の表情。今年はメカトロニクス部を背負う最上級生として挑んでくるのか?それとももっと別な伏兵・選手がやってくるのか?いずれにしても室蘭工業の動きに要注目です!

 

 常連校はどんな闘いを見せるのか?

今年は王者・宮城県工業の他にも、4年連続出場の北海道旭川工業の存在も目が離せません。昨年はついに決勝戦で室蘭工業と北海道対決によって北海道勢の強さを見せつけたばかりです。今年こそは優勝?もしかしたら大本命かもしれません!また、九州勢で唯一気炎を上げているのが長崎県立長崎工業です。3年前の2011年に登場し、2011年は7位、昨年は5位と着々と力をつけている様子です。3年連続出場の今年、何かが起こるかもしれません!さらに3年連続4回目の出場となる埼玉県立越谷総合技術高の存在も気になるところです。埼玉県勢は毎年決勝大会に出場するものの、最高位が久喜工業(2010年)、三郷工業技術高(2011年)、玉川工業(2012年)と全て3位と、あと一歩のところで止まっています。是非とも悲願の開催地埼玉県での優勝を!

いよいよ第33回高校プロコン決勝大会が来月に迫ってきました。各校各チームは、11月9日(土)の桶川決戦に向けて最終調整をしていることでしょう!なお、決勝大会の勝敗ルールについては別途定められていますので、詳しくはこちらをご覧ください。今年はどのチームが全国を制するのか?ジュニ協では当日の闘いの様子を取材し、本サイトにて詳細をレポートする予定です。お楽しみに!

(ITジュニア育成交流協会 事務局)

 
会場となる「さいたま文学館」
会場となる「さいたま文学館」