選抜組を特訓! 高校ものコン2連覇の鶴崎工業

 全国高校生ものづくりコンテスト(高校ものコン)・電子回路組立て部門で2014・15年と2年連続優勝、しかも今年は開催県枠を含めて2名が出場し、もう一人も準優勝を勝ち取った大分県立鶴崎工業高校。その強さの秘密を知りたくて訪問した。残念ながら授業時間中ということで、今回優勝・準優勝のお二人には会えなかったが、電気科主任の中西俊裕先生が活動の一端を紹介してくれた。

 

全国高校生ものづくりコンテスト・電子回路組立てで優勝した西田悠真さんは、BCN ITジュニア賞2016に招待される予定だ
全国高校生ものづくりコンテスト・電子回路組立てで優勝した西田悠真さんは、BCN ITジュニア賞2016に招待される予定だ

 高校ものコンには、課外部活動の電気部の生徒が出場する。部員は現在39名で、電気科の生徒を中心に機械科などの生徒も入っている。主にマイコンカーラリー、競技ロボット、相撲ロボットの全国大会を目標に活動していて、そのなかから高校ものコンに向いた生徒を1学年1名選抜し、県予選会の3~4か月前から特訓するのだという。「最初からものコン向けの選手を養成しないのか」とたずねたところ、「当校には情報技術科がなく、コンテストに取り組むのは電気科、機械科の生徒たち。エレクトロニクスとメカトロニクスの総合技術・知識の習得には先に述べた3競技のほうが向いている。電子回路組立てはそのなかの要素技術なので、活動ぶりを見て向いていそうな生徒を見つけて特訓をするのが本人のためにもいいし、今のところ成果も出ている」という答えが返ってきた。

 

 

マイコンカーレースのキットとコンピュータ実習室。実習中におじゃました
マイコンカーレースのキットとコンピュータ実習室。実習中におじゃました

 

 特訓の内容をうかがうと、部活動は16時から19時30分頃までで、はんだ付けの練習、プログラム作成、最後にものコン過去問題の演習を毎日繰り返し徹底してからだに覚えこませることだそうな。平日だけでなく、土・日曜はこの繰り返しを2~3回こなす徹底ぶり。相当なものだと感じ入った。

 

電子回路組立ての特訓用作業台。3台の机で1~3年生一人ずつが訓練する
電子回路組立ての特訓用作業台。3台の机で1~3年生一人ずつが訓練する

 

 とはいえ、日頃の技術・知識指導は上級生が下級生に教え、引き継いでいくのがほとんどで、先生はそれを見ながらときどき課題を示すだけだという。このあたりが伝統校の強みかもしれない。「これで全国大会で勝てるようになるものなんですね」とたずねると、「まあ、そうですね。今年2位になった生徒は2年生ですから、3連覇を目指しますよ」と、中西先生はニヤリとした。