寄贈PCを活用して水戸工業高校でLinuxインストール講座開催

 

 ITジュニア育成交流協会は、毎年、企業で使っていた中古パソコンを高校のIT系クラブ活動に寄付していただくリユースPC寄贈斡旋事業を行っている。これは、使用に若干の制限がある学校備品のパソコンではなく、一人1台の環境で自由に使うことのできるパソコンを企業から直接贈ってもらう活動だ。昨年度は、活動に賛同する協力企業4社から、全国の4校に計56台のノートPC/デスクトップPCを贈っていただいた。

 寄贈されるパソコンは、データはもちろん、ソフトウエアライセンスの規約からOSも消去されているので、そのままでは使用できない。そこで協会では、パソコンの寄贈と同時に、提携するNPO法人LPI Japanの寄付講座「学生向けLinux/OSS体験セミナー」を紹介している。

 これはLPI Japanが社会貢献活動として無償で提供している講座。企業から寄贈されたパソコンにOSSのLinuxをインストールすることで、OSの基礎を学びながら、その後も継続してパソコンを利用できるようにする。

 今回、この講座を受講した茨城県立水戸工業高校には、情報通信提供サービス事業を手がけるネクスウェイとパソコン専門店を展開するドスパラから、計20台のノートPCが贈られた。これを手に講座に参加したのは情報技術科の1年生17人で、その多くがクラブ活動の工業技術部・マイコン部に所属している。

講師の二人は生徒の間を回って、わかりやすく指導
講師の二人は生徒の間を回って、わかりやすく指導

 講師を務めるのは、Linuxの株式会社GOOYAの藤木信明さんと株式会社ゼウス・エンタープライズの鯨井貴博さん。お二人ともITエンジニア育成のエキスパートだ。10時半に始まった講座はLinuxの説明から入り、午前中にはLinuxの一つ、CentOSのインストールを終了。午後はオペレーション編としてコマンド入力やシステム構築、ウェブサーバの構築などについて学んだ。

講座修了後にパチリ。講師の藤木信明さん(前中央)と鯨井貴博さん(左)とともに
講座修了後にパチリ。講師の藤木信明さん(前中央)と鯨井貴博さん(左)とともに

 生徒を指導するマイコン部顧問の中島智広先生は、「OSがどんなものなのか、わかりやすく学ぶことができた」と成果を語り、生徒たちも「LinuxとWindowsの違いがよくわかった」「とてもわかりやすい講義だった」という声が上がっていた。

当日は別教室で高校生ものづくりコンテスト測量部門の関東大会が開催されていた
当日は別教室で高校生ものづくりコンテスト測量部門の関東大会が開催されていた