BCN ITジュニア賞 2018表彰式、No.1企業と若者の力の融合目指す

 BCNは1月26日、東京・港区のTKPガーデンシティ品川で、ジャンル別にIT・デジタル家電の年間販売数量No.1メーカーを表彰するBCN AWARD 2018の表彰式と、ITの分野ですぐれた技術をもつ生徒・学生を表彰するBCN ITジュニア賞 2018の表彰式を開催した。

 

BCN ITジュニア賞2018受賞者とNPO法人ITジュニア育成交流協会の協賛企業代表者
BCN ITジュニア賞2018受賞者とNPO法人ITジュニア育成交流協会の協賛企業代表者

 BCN AWARDは、全国の家電量販店、パソコン販売店、ネットショップから収集した実売データ「BCNランキング」にもとづいて、部門(ジャンル)ごとに年間の累計販売数量が最も多かった企業を表彰する賞。19回目となる今回の対象期間は2017年1月1日~12月31日で、ハードウェア85部門、ソフトウェア32部門の計117部門・56社が受賞した。

 

「BCN AWARD」「BCN ITジュニア賞」のロゴ
「BCN AWARD」「BCN ITジュニア賞」のロゴ

 

 表彰式の冒頭、挨拶に立った道越一郎実行委員長は、スクリーンに「A&Iでイノベーションを目指せ GOAL2025」というメッセージを投影した。A&Iとは、AWARDの「A」とITジュニアの「I」をとったもの。このメッセージには、日本のトップ企業と、IT業界の未来を背負って立つことを期待された優秀な若者の才能を融合させることで、2025年を目標に新たな価値を生み出していくという意味が込められている。

 道越実行委員長はスピーチのなかで、今年、「ITジュニアの卵」である16歳以下の生徒を表彰するBCN ITジュニア U-16賞を新たに創設したことを紹介。北海道旭川市で始まり、全国に広がりつつあるU-16プログラミングコンテストを通じて、地元の高校・高専生が小中学生にプログラミングを教えるという文化が広がっていると報告し、先の「GOAL 2025」を実現するためにも、このような動きを支援していく方針を強調した。

 BCN AWARD 2018の表彰式では、117部門で56社の受賞企業が年間販売数No.1の証となる「栄光のトロフィー」を受け取った。プレゼンターは、BCNランキングにPOSデータを提供する販売店と主催のBCNが務めた。会場中央のレッドカーペットを進み、ステージに上がった受賞企業の代表者は、プレゼンターの販売店幹部と固い握手を交わし、笑顔で記念撮影に応じた。

 続いて行われたBCN ITジュニア賞 2018表彰式では、6チームと個人4人の計27人に賞状とトロフィーが授与された。表彰式は昨年に引き続き、受賞者所属校の生徒が司会を担当。第17回高校生ものづくりコンテスト全国大会の電子回路組立部門で優勝した石田有希人さんと同じ愛媛県立松山工業高校の大地楓さんと河野ひよりさんが進行役を務めた。

 

ITジュニア賞表彰式の司会を務めた大地楓さん(左)と河野ひよりさん
ITジュニア賞表彰式の司会を務めた大地楓さん(左)と河野ひよりさん

 

BCN ITジュニア賞2018の受賞者は以下の通り。

 

・STEP――スコアブックと連動する動画閲覧システム制作チーム(国立鳥羽商船高等専門学校)

 

・EachTouch制作チーム(国立香川高等専門学校 詫間キャンパス)

 

・てんぱ組(東京都立産業技術高等専門学校 品川キャンパス)

 

・宮城県工業高等学校 情報研究部 プログラミングコンテストチーム

 

 ・OMNISCIENCE(立教新座高等学校)

 

 ・固有スキルせんたく板(埼玉県立越谷総合技術高等学校情報技術科29期生)

 

・小川広水(東京都立小石川中等教育学校)

 

・菅野楓(早稲田実業学校中等部)――表彰式は学事日程のため欠席――

 

・大西海輝(四国職業能力開発大学校)

 

・石田有希人(愛媛県立松山工業高等学校)

 

 受賞者を代表して挨拶に立った東京都立小石川中等教育学校4年生の小川広水さんは、「今回受賞したプログラミング言語の開発で重ねてきた努力が報われた」と喜びを表すとともに、「これまで自分の技術的な興味・関心でプログラミングを楽しんできたが、これからは多くの人の役に立つもの、そしていずれは人の心を動かすものをつくりたい」と、より高い目標に向かって技術を磨いていく意気込みを語った。

 

受賞者を代表して挨拶した小川広水さん
受賞者を代表して挨拶した小川広水さん

 

 新設のBCN ITジュニアU-16賞 2018は、U-16プログラミングコンテストの北海道大会、三重大会、松山大会でそれぞれ優勝した北海道旭川市立愛宕中学校3年生の成瀬有翔さん、三重県津市立南立誠小学校4年生の田丸皓大さん、愛媛県伊予市立港南中学校2年生の井上晶さんの3名が受賞。賞状の授与に先立って、「若者が子どもたちにプログラミングのイロハを教え、コンテスト出場へ導く」という旭川で生まれたモデルが、北海道内や愛媛・三重に伝播した動きが紹介された。

 

BCN ITジュニアU-16賞 2018を受賞した田丸皓大さん(左)、井上晶さん(中央)、成瀬有翔さん
BCN ITジュニアU-16賞 2018を受賞した田丸皓大さん(左)、井上晶さん(中央)、成瀬有翔さん

 

 BCN ITジュニア賞では、中国・四川省で開催されるモバイルアプリケーションの企画・開発コンテスト、Galboa(ガルボア)杯で優秀な成績を収めた若者に特別賞を授与している。今年は、「商品化の可能性が高い」と評価を受けた作品を制作した成都ソフトウェア学院の厳鵬さん、宋欣蔓さんが表彰式に招かれ、トロフィーを受け取った。

 

BCN ITジュニア特別賞を受賞した成都ソフトウェア学院の厳鵬さん(左)と宋欣蔓さん(中央)
BCN ITジュニア特別賞を受賞した成都ソフトウェア学院の厳鵬さん(左)と宋欣蔓さん(中央)

 

 BCN AWARDは次回で20回目を迎える。BCNの奥田喜久男会長兼社長は、ITジュニア賞の受賞者に向けて「少し遠いかもしれないが、皆さんにも必ず20年後がやってくる」と呼びかけ、ITジュニアたちが将来のIT業界で、日本を代表するような活躍をみせることに期待を寄せた。また、北海道・松山・三重以外の地域でもU-16プログラミングコンテストの開催に向けた動きがあることから、「来年はさらに新たな『ITジュニアの卵』をこの会場にお連れすることができると思う」と話し、BCN AWARD/BCN ITジュニア賞の表彰式を通じて、IT業界の発展に資する支援にさらに力を入れていく考えを示した。
(文:BCN 日高彰/写真:BCN 山下彰子・松嶋優子)
(構成:ITジュニア育成交流協会 市川正夫)