第13回若年者ものづくり、電子回路組立ては松山工業の石田さんが金賞

 8月1・2日、石川県金沢市などで、厚生労働省と中央職業能力開発協会が主催する若年者ものづくり競技大会が開催された。BCN ITジュニア賞の対象コンテストの一つ、電子回路組立て職種は、愛媛県立松山工業高校の石田有希人さんが金賞/厚生労働大臣賞に輝いた。

会場の金沢市の石川県産業展示館。さまざまな職種が同じ会場で技能を競う
会場の金沢市の石川県産業展示館。さまざまな職種が同じ会場で技能を競う

昨年の雪辱を果たした石田さん、反省しながら前を向く

 若年者ものづくり競技大会は、メカトロニクス、 機械製図(CAD)、旋盤、フライス盤、電子回路組立て、電気工事、木材加工、建築大工、自動車整備、ITネットワークシステム管理、ウェブデザイン、業務用ITソフトウェア・ソリューションズ、グラフィックデザイン、ロボットソフト組込み、造園という15の職種で、職業能力開発施設や工業高校などで技能を習得中の企業などに就業していない20歳以下の若年者が技能を競う大会だ。

 15職種のうち電子回路組立てはBCN ITジュニア賞の対象コンテストの一つで、毎年、金賞/厚生労働大臣賞受賞者を1月の表彰式に招待している。今年は
各地の職業能力大学校・短期大学の学生と、全国各ブロックを勝ち抜いた高校生、計29人が出場した、競技では、各選手が4時間の競技時間内に仕様書にもとづいて組立て基板を製作し、これを制御するプログラムを書いて組込み技術を競う。組立て基板の製作では部品の取りつけ方やハンダの盛り方、制御プログラムの制作では仕様書通りに動作するかをみて、さらに服装や作業態度も審査して順位がつけられる。午後早い時間に競技は終了するが、厳正な審査を行うために順位の発表は翌日の昼過ぎになるというのが通例だ。

 今年の電子回路組立ては、高校2年生だった昨年の大会で惜しくも銀賞だった松山工業高校の石田有希人さんが雪辱を果たして金賞/厚生労働大臣賞を受賞。銀賞は該当者がなく、愛知県立愛知総合工科高校専攻科の安江柾寛さん、北海道旭川工業高校の鎌田聖士さん、近畿職業能力開発大学校の松下拓磨さんの3人が銅賞に輝いた。

金賞/厚生労働大臣賞に輝いた愛媛県立松山工業高校の石田有希人さん
金賞/厚生労働大臣賞に輝いた愛媛県立松山工業高校の石田有希人さん

 金賞/厚生労働大臣賞の石田さんは、序盤の組立て基板の製作でややつまずいたものの、後半得意のプログラミングで挽回し、競技時間40分ほどを残して作業を終了。確認作業を行って作品を提出した。つまずきを反省して、コメントは「ミスがあって、実力の100%を出すことができたとはいえない。次の高校生ものづくりコンテスト全国大会では、この経験を生かして頑張りたい」。自己採点はやや辛めだった。石田さんが挙げた高校生ものづくり全国大会の電子回路組立も、BCN ITジュニア賞対象コンテストの一つ。昨年は石田さんが制し、BCN ITジュニア賞2018を受賞している。

(文・写真:ITジュニア育成交流協会 市川正夫)