高校生ものづくり全国大会、電子回路組立部門は長崎工業高校・岩永さん

 11月17・18日、東海地区で第18回高校生ものづくり全国大会(東海大会)が開催された。BCN ITジュニア賞の対象コンテストである電子回路組立部門は静岡県立科学技術高校を会場に行われ、長崎県立長崎工業高校の岩永怜也さんが優勝・厚生労働大臣賞に輝いた。

競技時間は2時間。戦いは付き添いの先生や生徒が背後から見守るなか静かに進む
競技時間は2時間。戦いは付き添いの先生や生徒が背後から見守るなか静かに進む

高校生の国内トップクラス、10人の代表選手による戦い

 高校生ものづくり全国大会(主催:公益社団法人全国工業高等学校長協会)は、工業高校で行っているものづくり教育の成果――技術・技能――を競うコンテストで、旋盤作業、自動車整備、電気工事、電子回路組立、化学分析、木材加工、測量の7部門がある。BCN ITジュニア賞の対象となる電子回路組立部門は、2時間の制限時間内にドットマトリクス表示器を制御する入力装置を製作し、15問の課題にある動作をするようプログラミングを行って、制御技術と組立技術、作業態度を競う組込み技術系のコンテスト。出場するのは、全国9ブロックの代表9人と開催地の校長会から推薦された1人、計10人の選手だ。

 競技開始の合図とともに、選手たちの手が動きはじめる。競技当日に配布される入力装置の回路図を見ながら、ハンダごてを手に組立作業、それが終わればプログラミングだ。2時間の競技時間は静かに、そして瞬く間に過ぎていく。終了後はすぐにその場でプレ審査が始まり、審査員が見守るなか、選手たちの手でスイッチを操作して、制御技術課題の動作を確認していく。プレ審査が終われば、審査員は入力装置の組立技術審査に移り、選手たちは付き添いの先生や生徒たちとパソコン・工具の撤収作業だ。

参加選手で記念撮影。賞状を手にする中央が優勝した長崎工業高校の岩永怜也さん、右が2位の岐阜工業高校・井ノ本翼さん、左が3位の浜松城北工業高校・曽根一輝さん
参加選手で記念撮影。賞状を手にする中央が優勝した長崎工業高校の岩永怜也さん、右が2位の岐阜工業高校・井ノ本翼さん、左が3位の浜松城北工業高校・曽根一輝さん

 2時間におよぶ審査の結果、優勝・厚生労働大臣賞に輝いたのは、九州ブロック代表の長崎県立長崎工業高校情報技術科3年生、岩永怜也さんだった。岩永さんは競技終了直後に手応えを口にしていたが、その通りの結果となった。2位には東海ブロック代表の岐阜県立岐阜工業高校電子科3年生、井ノ本翼さん、3位には開催地校長会推薦の静岡県立浜松城北工業高校電子科3年生、曽根一輝さんだった。ブロック別に全国から選ばれた優れた技能をもつ選手たちが、今日のためにトレーニングを積んできただけあって、レベルの高い僅差の戦いとなった。優勝した岩永怜也さんは、来年1月18日に開催されるBCN ITジュニア賞2019表彰式に受賞者として招かれる。

電子回路組立部門の会場は静岡県立科学技術高校
電子回路組立部門の会場は静岡県立科学技術高校


(文・写真:ITジュニア育成交流協会 市川正夫)