U-15プロコン愛媛大会がオンラインで開催、前回3位の河内さんが優勝

 U-15プログラミングコンテスト愛媛大会実行委員会は9月4日、第6回U-15プログラミングコンテスト愛媛大会を開催した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、今年の1月に開催した第5回に続き完全オンラインで実施。YouTubeで大会の模様を放映した。今回は小学校5年生から中学校3年生までの14人がエントリー。優勝には久米中学校3年の河内倫大さん、準優勝には生石小学校5年の小池博貴さん、第3位には鴨川中学校2年の北山蓮さんと松前小学校5年の牧野源志さんがそれぞれ輝いた。


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決勝トーナメントには8名が進出した

 大会は、選手があらかじめ作成したプログラム同士を戦わせるゲームプラットフォーム「CHaser」を使って実施。使えるコマンドは16種類。マップ上に散らばるアイテムの獲得数や相手のコマの上にブロックを置くこと(PUT)で勝敗が決まる。予選では主催側が作成したプログラムと対戦。上位8名が決勝トーナメントに進出した。決勝トーナメントでは、同じ相手と2回ずつ戦い、合計得点で勝敗を決する。着実な動きで得点を重ねるものもあれば、動きがループしてしまい抜け出せなくなったり、マップに仕掛けられた罠にはまり自滅してしまったりと、思うように得点できないものも。それぞれ個性あふれるプログラム同士の戦いが繰り広げられた。

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決勝戦を戦った、久米中学校3年の河内倫大さんと生石小学校5年の小池博貴さん

 決勝戦では前回3位だった中3の河内さんと今回初出場の小5の小池さんが激突。年齢的に今回が最後の大会になった河内さん。予選では2位以下をダブルスコアのぶっちぎりのトップ通過で気合い十分。最初は思うようにアイテムが取れず対戦相手の小池さんに大差を付けられて折り返した。後半戦では、相手のコマにブロックをPUTすることに成功。見事逆転勝ちを収めた。惜しくも敗れた小池さんのプログラムも、ベーシックな動きでアイテムを着実に取りつつチャンスを見てPUTするもので、決勝戦にふさわしい見ごたえのある戦いだった。

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CHaser経験者も増え、どんな戦いになるのか楽しみと挨拶する、マイクロシステム・代表取締役社長の松本純一郎 大会実行委員長

 開催にあたって、マイクロシステム・代表取締役社長の松本純一郎 大会実行委員長は「コロナ禍のため今回もオンラインの開催になったが、今回で6回目を数えることになった。今回が初参加の方もいる一方で、すでにCHaserのプログラミングになれた方も増えてきて、どんな戦いになるかとても楽しみだ」と挨拶した。

 最後に愛媛県立松山工業高等学校・教諭の山岸貴弘 大会顧問は「全体的にとてもよかった。プログラミングについては、PUTの部分をもう少し頑張ってほしい。また、ループに入ってしまった場合に、抜け出す工夫を取り入れることで、さらに強いプログラムになる。優勝した河内さんのプログラムはやはり素晴らしかった。そのほか3位の北山さん、惜しくも入賞は逃したが西中学校1年の山田実和さんのプログラムもよく考えられていて素晴らしかった」と総評した。

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全体的にとてもよかった。テクニック的にはPUTとループ抜けを頑張ってほしいと総評する、愛媛県立松山工業高等学校・教諭の山岸貴弘 大会顧問

 大会参加者にはそれぞれ副賞が贈られたほか、優勝した河内さんには、来年1月に開催されるBCN ITジュニア賞表彰式で、ITジュニアU16賞が授与される。(ITジュニア育成交流協会・道越一郎)